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VO₂MaxVO₂Max(全身持久力)を知る・測る・高める

測る

VO₂Max の測り方

VO₂Max を知る方法には、呼気ガス分析による実測と、運動や心拍などからの推定があります。厚生労働省の資料が挙げる方法と、それぞれの特徴を整理しました。

図でわかる

実測と推定は、値を得る道筋が違う

医療機関・研究機関など

呼気ガス分析で実測する

  1. 負荷を上げながら運動する

    自転車エルゴメーターやトレッドミルを使う。

  2. 吐く息を分析する

    呼気ガス分析の装置で測る。

  3. 酸素摂取量を測定する

方法によって、使う情報が異なる

運動や心拍から推定する

  1. 運動や心拍の情報を得る

    運動の負荷・結果、速さ、心拍数など。

  2. 式や機器で計算する

    最大下テスト、フィールドテスト、スマートウォッチなど。

  3. VO₂Maxの推定値を得る

このサイトの安静時心拍からの計算も、推定の一つです。式の対象と注意点を確認する

方法の違いを示した図です。実測には装置と専門の技術が必要です。推定値には誤差があり、診断ではありません。

1. 実測(運動負荷試験と呼気ガス分析)

自転車エルゴメーターやトレッドミルで、少しずつ負荷を上げながら限界まで運動し、吐く息を分析して酸素摂取量を測る。

酸素摂取量を直接測る方法。高価な装置と、それを使う技術が要るため、個人が気軽に測るのは難しい。

どこで: 医療機関、研究機関

2. 最大下運動負荷試験

疲れきらない 2〜3 段階の負荷で運動し、負荷の強さと脈拍数の関係と、最高心拍数から推定する。

フィットネスクラブなどで使われている。

どこで: フィットネスクラブなど

3. フィールドテスト

20 m シャトルランや 6 分間歩行の結果から推定する。

スポーツ庁の体力・運動能力調査で使われている方法。

どこで: 学校、体力測定の会場など

4. ウェアラブル機器

機種や機能により方法が異なる。屋外運動のGPS・速さと心拍数からの推定や、安静時の心拍情報などからの推定がある。

普及しつつある方法。値は推定値で、一人ひとりでは誤差が大きい。

どこで: スマートウォッチと、そのアプリ

このほか、特定健康診査の標準的な問診票では、全身持久力のかんたんな評価として「歩く速度」をたずねています(厚生労働省 2023)。

このサイトでできること

  • スマートウォッチの値を運動に生かす: 表示の確認から、記録、運動の選び方、続け方、振り返りまでをスマートウォッチ活用特集にまとめています。
  • スマートウォッチの値を確かめる: Apple Watch、Fitbit・Pixel Watch、Galaxy Watch、Garmin で推定値が出る条件と見る場所は、スマートウォッチ・スマホで VO₂Max を見る方法にまとめています。
  • 安静時の心拍数から推定する: スマートウォッチを持っていない人向けに、安静時心拍数と最大心拍数の比から推定する式(Uth ら 2004)を使ったツールがあります。原著の対象はよく鍛えた男性 46 人です。最大心拍数を年齢から推定した場合の推定標準誤差は約 4.7 mL/kg/分 で、個人の誤差がこの範囲に収まる保証ではありません。女性や運動習慣の異なる人などへの適用は、原著でも追加の検証が必要とされています。推定ツールへ
  • 年代の目安と比べる: スマートウォッチの値や推定した値を、厚生労働省が示す日本人の年代別の平均・基準値と比べられます。比較ツールへ
  • 「低い」と通知されたとき: Appleの2021年技術文書に説明された基準と、現行の公式案内を区別し、推定のずれ、厚生労働省の表との違い、確かめることをまとめています。通知の読み方
  • 値が下がった・上がらない理由を調べる: スマートウォッチの計算条件(坂、屋内、最大心拍の設定、機種差)と、からだの側の要因(暑さ、睡眠不足、病気、体重、年齢、薬)を切り分けます。理由を調べる

どの方法を選ぶか

  • 健康状態が気になる人、持病のある人は、推定値だけで判断せず、医療機関で相談してください。運動を始める前の確認は安全に始めるためににまとめています。
  • 変化を追いたい人は、方法や測定条件をそろえて比べましょう。条件をそろえても推定誤差は残るため、小さな増減だけで体力の変化を判断しないでください。
  • 推定値は、どの方法でも「目安」です。診断ではありません。

読んだ後の、次の一歩

まず、スマートウォッチの値を探す

スマートウォッチを使っている人は、公式の確認手順から表示場所を確かめましょう。スマートウォッチがなくても、運動は始められます。

機種ごとの確認手順を見る

出典

  1. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」INFORMATION 6「全身持久力(最高酸素摂取量)について」 https://www.mhlw.go.jp/content/001195874.pdf
  2. Uth N, Sørensen H, Overgaard K, Pedersen PK. Estimation of VO2max from the ratio between HRmax and HRrest – the Heart Rate Ratio Method. Eur J Appl Physiol. 2004;91(1):111-115. https://doi.org/10.1007/s00421-003-0988-y
  3. Molina-Garcia P, et al. Validity of Estimating the Maximal Oxygen Consumption by Consumer Wearables: A Systematic Review with Meta-analysis and Expert Statement of the INTERLIVE Network. Sports Med. 2022;52:1577-1597. https://doi.org/10.1007/s40279-021-01639-y
  4. Google Health ヘルプ「最大酸素摂取量について」 https://support.google.com/googlehealth/answer/14237924?hl=ja
  5. Apple "Using Apple Watch to Estimate Cardio Fitness with VO2 max"(2021 年 5 月) https://www.apple.com/healthcare/docs/site/Using_Apple_Watch_to_Estimate_Cardio_Fitness_with_VO2_max.pdf
  6. Apple サポート「心肺機能レベルを追跡する」(2026 年 9 月 16 日公開) https://support.apple.com/ja-jp/108790

監修: なし(出典あり)内容の最終確認: 編集方針