用語集
このサイトで使う言葉の説明です。出典のある言葉には、ページ末尾の出典を添えています。
図でわかる
mL / kg / 分 は、3つに分けると読める
mL
酸素の量
kg
体重1 kgあたり
分
1分間あたり
VO₂Max は、この単位で表した
酸素を使える最大の量です。
- VO₂Max(最大酸素摂取量)
- 運動のときに、からだが 1 分間に取り込める酸素の最大の量。体重 1 kg あたりで mL/kg/分 と表す。全身持久力の指標。くわしくは「VO₂Max とは」。 関連ページ
- VO₂peak(最高酸素摂取量)
- 実際に行った運動負荷試験の中で観察された、酸素摂取量の最高値。厳密な最大値(VO₂Max)と同じように、死亡や病気の発症を強く予測する指標とされる(厚生労働省 2023)。
- 全身持久力
- 長く運動を続ける力。厚生労働省の資料では、その指標として体重あたりの最高酸素摂取量(VO₂peak/kg)を使っている。
- メッツ(METs)
- 身体活動の強さを表す単位。全身持久力をメッツで表した値や基準値は、3.5 倍して酸素摂取量の単位(mL/kg/分)に換算できる。活動のメッツ値を換算しても、その人の最高酸素摂取量になるわけではない。研究では、全身持久力の 1 メッツの差を走る速さで時速約 1 km の差に相当すると説明している(Kodama ら 2009)。
- 基準値(厚生労働省 2023)
- 生活習慣病などの発症や、それによる死亡のリスクを下げることが期待される全身持久力の値。性・年代別に示されている。個人の健康状態や将来の病気を判定する値ではない。「年代別の目安」に表がある。 関連ページ
- 最大心拍数
- 運動で心拍数が上がりきったときの値。実際に測るのが確実だが、年齢から推定する式もある。このサイトでは「208 − 0.7 × 年齢」(Tanaka ら 2001)を使う。
- 安静時心拍数
- 落ち着いて休んでいるときの心拍数。最大心拍数との比から VO₂Max を推定する式がある(Uth ら 2004)。 関連ページ
- 中強度・高強度
- 厚生労働省は、全身持久力を高める運動として中高強度を推奨し、安全と効果のバランスから最高酸素摂取量の 50〜75% 程度、主観的に「ややきつい」程度を目安としている。これは中強度と高強度を区切る数値ではない。
- 主観的運動強度
- 運動の強さを、本人の感じ方(「楽」「ややきつい」「きつい」など)で表したもの。心拍数に影響する薬を飲んでいる人は、心拍数のかわりにこれを目安にする(厚生労働省 2023、INFORMATION 4)。
- HIIT(高強度インターバルトレーニング)
- 最大に近い強さの運動と、休憩や軽い運動を交互に繰り返す方法。VO₂Max に達する運動強度を超える短い全力運動を用いるものは、SIT(スプリントインターバルトレーニング)と区別される(MacInnis & Gibala 2017)。 関連ページ
- インターバル速歩
- 速歩とゆっくり歩きを 3 分ずつ交互に繰り返す歩き方。平均 63 歳の男女を対象とした 5 か月の研究では、中強度で連続して歩く方法より全身持久力の改善が大きかった。個人の結果を保証するものではない(Nemoto ら 2007)。 関連ページ
- ランダム化比較試験(RCT)
- 参加者をくじ引きのように無作為に分けて、方法の効果を比べる研究。因果関係を調べるのに向く。
- コホート研究
- 多くの人を何年も追跡して、ある特徴(例: VO₂Max)と、その後の病気や死亡との関連を調べる研究。見つかるのは「関連」で、因果を証明するものではない。 関連ページ
- メタ解析
- 同じ問いを調べた複数の研究の結果を、統計的にまとめて 1 つの推定値にする方法。
- 推定値
- 直接測ったのではなく、式や機器が計算で出した値。スマートウォッチの VO₂Max やこのサイトのツールの結果は推定値で、一人ひとりでは誤差がある。診断ではない。 関連ページ
図でわかる
研究によって、分かることが違う
ランダム化比較試験
無作為に分ける → 方法を比べる
運動などの効果を調べます。
コホート研究
特徴を調べる → その後を追う
体力などの特徴と健康の関連を調べます。
メタ解析
複数の研究 → 結果をまとめる
元になった研究の種類も確認します。
出典
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」INFORMATION 6「全身持久力(最高酸素摂取量)について」 https://www.mhlw.go.jp/content/001195874.pdf
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」INFORMATION 4「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」 https://www.mhlw.go.jp/content/001195872.pdf
- Kodama S, Saito K, Tanaka S, et al. Cardiorespiratory fitness as a quantitative predictor of all-cause mortality and cardiovascular events in healthy men and women: a meta-analysis. JAMA. 2009;301(19):2024-2035. https://doi.org/10.1001/jama.2009.681
- Tanaka H, Monahan KD, Seals DR. Age-predicted maximal heart rate revisited. J Am Coll Cardiol. 2001;37(1):153-156. https://doi.org/10.1016/S0735-1097(00)01054-8
- Uth N, Sørensen H, Overgaard K, Pedersen PK. Estimation of VO2max from the ratio between HRmax and HRrest – the Heart Rate Ratio Method. Eur J Appl Physiol. 2004;91(1):111-115. https://doi.org/10.1007/s00421-003-0988-y
- MacInnis MJ, Gibala MJ. Physiological adaptations to interval training and the role of exercise intensity. J Physiol. 2017;595(9):2915-2930. https://doi.org/10.1113/JP273196
- Nemoto K, Gen-no H, Masuki S, Okazaki K, Nose H. Effects of high-intensity interval walking training on physical fitness and blood pressure in middle-aged and older people. Mayo Clin Proc. 2007;82(7):803-811. https://doi.org/10.4065/82.7.803
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